印鑑には種類があり、大きく「実印」「銀行印」「認印」の3つに分類できます。重要な契約などで使うことも多い印鑑だからこそ、印鑑についての知識はしっかり持っておきたいものです。この記事では、印鑑の種類や使い分け、入手方法などについて解説します。
印鑑には主に3種類あり、それぞれ使用するシーンが違います。
重要な契約などで使うことも多い印鑑だからこそ、印鑑についての知識はしっかり持っておきたいものです。
この記事では、印鑑の種類や使い分け、入手方法などについて解説します。
おすすめの材質についても紹介するので、最適な印鑑を作るための参考にしてください。
印鑑には種類があり、大きく「実印」「銀行印」「認印」の3つに分類できます。
それぞれについて、詳しく見てみましょう。
実印は、市区町村の役所へ印鑑登録を済ませて印鑑証明を受けている印鑑のことです。
実印として印鑑登録できるのは、1人につき1本のみ。
この印鑑が実印であることを証明するのが印鑑証明です。
実印は印鑑の中でも重要性が高いことから、保管には十分な配慮が必要です。
フルネームでの刻印となり、女性用では13.5mm以上、男性用では13.5~18mmで作るのが一般的です。
主に口座を開設する際など、金融機関との契約で使用するのが銀行印です。
特に銀行印として特別な作りがあるわけではありませんが、現金出納にも使用する場合があり、重要なものとなります。
ただし実印と同じ印鑑だと、盗難や紛失があった際のリスクが大きいため、実印とは別の印鑑を用意するのがおすすめです。
名字で作るケースが多く、13.5~15mmの丸印が一般的です。
日常的に使用するのが、認印です。
役所や金融機関への登録をしていない印鑑で、仕事などでも使うことから「仕事印」と呼ばれることもあります。
公的な証明のない印鑑ですが、使用頻度が高いことが特徴です。
シャチハタも認印の一種で、名字を刻印した10.5~12mmの丸印が一般的です。
3つの種類がある印鑑ですが、それぞれ使い分けることがとても大切です。
それぞれの印鑑を使うシーンについて、ここでご紹介します。
役所へ登録している実印は、公文書の作成や会社の設立などといった重要なシーンで印鑑証明書の提出とあわせて使用します。
土地や建物の売買、ローン契約などの大きな金額の契約や、遺産分割協議書といった書類にも実印が必要です。
銀行での口座開設時や金銭の出し入れに際して必要なのが、銀行印です。
銀行への登録内容の変更時や、銀行で保険や証券を契約する時に使用するなど、主に金銭に関連したシーンで使われます。
宅急便の受け取りや簡易的な契約書、申請書や申込書などで使用します。
学校などの書類にも使うことがあり、3種類の印鑑の中では使用シーンが一番多くなっています。
印鑑には、さまざまな材質が使われています。
ここでは、印鑑の種類別・男女別・好み別におすすめの材質をご紹介します。
最も重要な印鑑である実印には、高級素材をおすすめします。
象牙が人気だった時期もありますが、現在では「チタン」「オノオレカンバ」などが人気です。
チタンは耐久性・捺印性に優れており、湿気に強く水洗いができるので保管しやすく高級感があります。
オノオレカンパは、「斧が折れる」と言われるほどの耐久性がある木材です。
銀行印には、実印ほどではないものの高級感のある素材がいいでしょう。
「黒水牛」「柘材」などが人気で、認印よりも特別感のある材質が一般的です。
黒水牛は、適度な硬さがあり耐久性と捺印性に優れています。
柘材は丈夫で、デザイン性にも定評がある材質です。
日常的に使用する認印には、樹脂がおすすめです。
リーズナブルでデザインも豊富なので、好みのものを選びましょう。
男性に人気となっているのは、黒系の材質です。
優雅な木目と重圧感が特徴の「黒彩樺」や、貴重な高級天然木の「黒檀」などがおすすめです。
ナチュラルテイストの材木系は、女性からの人気が根強くなっています。
落ち着いた印象の「楓」、希少性の高い「屋久杉」、高貴な香りの「白檀」などもいいでしょう。
他の人とは違った印鑑を持ちたい!という方には、優れた捺印性を誇る新素材の「コバルトクロムモリブデン」はいかがでしょうか。
黄褐色の樹脂で、まるで宝石のような「琥珀樹脂」もおすすめです。
透明感のある白が特徴の「牛角純白芯持」も、印鑑に適した材質となっています。
印鑑は、いくつかの方法で入手することができます。
それぞれの方法にメリットがあるので、ぜひ最適な方法を見つけてください。
昔から、印鑑を作るなら「印鑑専門店」と決めている方も多いことでしょう。
実店舗で専門店であることから、スタッフと直接相談し、材質や文字を細かく決められることがメリットです。
高額になりやすく、場合によっては納期が長くなることや来店する必要がある点はデメリットですが、専門店としてプロに任せられることが大きな特徴です。
印鑑専門店には、手彫り作成の店と機械彫り作成の店があり実印や銀行印の作成で多く使われます。
気軽に立ち寄れる文具店やホームセンターなら、お買い物のついでに印鑑を作れます。
専門店のように意気込む必要がないことや、価格が抑えられることが特徴で、認印の作成に利用している人が多い傾向です。
材質のラインナップが少なかったり、取次販売であることからスタッフの知識が不足していたりする点はデメリットといえます。
印鑑専門店や印材の卸売問屋などが運営するインターネットでも、印鑑を入手できます。
最大のメリットは、コストを抑えられることです。
人件費を抑え印材を大量に仕入れることで、実店舗よりも安く印鑑が作れます。
また完成時の印影データを事前に確認し、修正を依頼できることが特徴です。
旧字体や珍しい字体でも対応でき、店によっては完全手彫りや手仕上げで作ってもらえることも魅力です。
楽天やAmazonなどといった大手通販サイトでも、印鑑を入手できます。
印鑑専門店がこれらの大手通販サイトに出店していることもあり、いつも使っているサイトで印鑑を注文できることは魅力でしょう。
価格が安いこともメリットですが、印鑑の詳細を指定できないなどのデメリットもあります。
なかには常識外れの低価格の印鑑もあり、この場合低品質な印鑑というケースもあるので注意が必要です。
身近な100円ショップでも、印鑑は入手可能です。
ただし、入手できるのは三文判やシャチハタのみとなり、耐久性が高くない点や珍しい字体に対応していない点が難点です。
100円という低価格で購入できるのが最大の魅力ですが、実印としては登録できない市区町村もあるので注意しましょう。
何かしらの契約をする際には、契約書に適した印鑑を選ばなければなりません。
特に実印が必要になるケースでは、印鑑証明書も必要で手間がかかることもあるでしょう。
こうした手間により契約締結までの時間が、想定よりも長くなってしまうこともあったのではないでしょうか。
電子契約システムなら、印鑑不要で契約書の作成から締結までを行えます。
もちろん、法的にも認められているので、紙面の契約書と効力は変わりません。
そのうえ郵送費や収入印紙などのコストもかからないため、コスパにも優れています。
電子契約システム「契約大臣」は、リーズナブルで使いやすいことが魅力です。
お試しでの利用も可能なので、ぜひこの機会に使ってみてはいかがでしょうか?
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